キャリー

キャリーはキャリーでもSEX and the CITYのキャリー・ブラッドショーではなく、こちらはアメリカのハイスクールを舞台にした1977年公開のホラー映画。ティーンエイジャーが殺したり殺されたりする映画を、どうやら巷では青春ホラーというらしいですの。

内気な性格で容姿も垢抜けないクラスのいじめられっ子の主人公キャリーは狂信的なキリスト教徒の母親とふたり暮らし。実はキャリーは精神を集中させると物を動かしたりできるテレキネシス(念動力)の持ち主なんですの。ある日体育の授業を終えて女子高生たちがシャワーを浴びているシーンから物語は始まるのですが、この冒頭のスローモーション映像がびっくりするくらい美しくて(おっぱいポロリもあって)、これからホラー映画が始まるとはとても思えません。その時にキャリーの身に起こった“とある事件”をクラスメイトが面白がってからかったことで担任の女性教師はカンカンに。罰として毎日居残り補習を言い渡します。それに反発したリーダー格の生徒クリスが、キャリーへのさらなるいじめを思いつきます。一方、別のクラスメイト スーザンは、キャリーへのせめてものつぐないとして、自分のBFに「キャリーをプロム(卒業の前のダンスパーティー)に誘ってあげて」と頼み込みます。最初はからかわれていると思ってその誘いを拒んでいたキャリーも彼の熱心な誘いを受けることに。そして当日、ピンクのドレスに身を包んだキャリーはプロムの会場へ。が、舞台裏ではいじめっ子クリスの計画が刻一刻と進み、事態は最悪の状況に!・・・と書きながら思い出してみるとなんともかわいそうなお話ですの。最初は本当に冴えない女の子だったキャリーが次第にかわいくなっていくんですもの。プロムでダンスをしているシーンなんかもうどこから見ても恋する女の子。なのに、なのに天国から地獄とはまさにこのことですわ。どういう地獄かは見てくださいませね。

最初はクリスと一緒にいじめる側だったスーザンが良心でキャリーをプロムに誘い出しているという演出がイマイチ分かりづらかったです。その計画に利用されたBFのトミーの心理描写もほとんどありません。というか、あったけれど編集でカットされてしまっている可能性大。
ちょっと気が狂っちゃってるお母さん役の女優さんの演技は迫力満点です。ヨーロッパの宗教画に出てきそうなお顔でハマリ役。学校でも家でも居場所がないキャリーに、誰もが感情移入してしまいます。そういえば頭の悪そうな高校生役で若き日のジョン・トラボルタが出ていたりもします。

監督のブライアン・デ・パルマさんはミッション・インポッシブルを撮った人なんですのね。トム・クルーズが天井から宙吊りになって極秘情報を盗む、ゆきぴゅーの大好きなシーンを撮った人かと思うとなんだかミョーに納得。血しぶきが出るだけのホラーではなく、見ておくべき傑作ホラーだと思いました。『日本版キャリー』をやるとしたらキャリー役は中谷美紀にやってもらいたいです。あ、でも高校生役はちと無理かなぁ、、、

ゆきぴゅーの評価: ★★★★☆
豚の血って・・・
豚の血を頭から浴びたキャリーは放心状態で一人会場をあとに。

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